華南のPM2.5-32

PM2.5の影響が最も早く表れるのが、老人と子供と言われていますが、子供では確かに10年前から華南でもぼちぼち変な咳をする小児喘息が出ていましたが、老人の肺がん、その他呼吸器系疾患、脳卒中など循環器疾患などにはそれほど顕著な現象は見られませんでした。

近年になると、老人達にも以上の疾患で亡くなられる人が出始めていますが、公式には問題になっていない様です。

海外のニュースでは、数万人に相当する人々がPM2.5の悪化により死亡していると報じていますが死亡原因は明確でない為にぼやけた表現で報じています。

同時に、PM2.5は発がん性があるのですが癌の発生は、中国では水質汚染、土壌汚染も有りますので大気汚染だけの原因の癌はカウントしにくいようです。

中国でもこの部門の研究は行われている様だ。

大気汚染と人体
自動車の排気ガスがもたらす大気汚染によって生じる健康への影響は世界的規模で注目されているところである。
近年,中国の自動車台数の増大は驚くものであり,2012 年末までに中国の自動車保有数は既に2 億2382 万8000 台に達している。
都市の自動車台数が急激に増加し混雑が激化するにつれて,自動車の排気ガスも既に中国の大中都市の大気汚染の主要な原因のひとつになっている。
中国の多くの都市において自動車の排気ガスが大気汚染に占める割合は,既に先進国の水準に達したか,或いはそれに近いものになっていることが,ここ数年の環境状況公報及び文献情報のデータから見て取れる。
人々は自動車がもたらす便利さや効果と利益を享受すると同時に,自動車の排気ガスによる環境汚染と人体への健康被害も受けている。
ここ10 数年,国家科学技術支援計画や国家自然科学基金などの援助の下で中国の学者は異なる研究デザインを採用し,自動車の排気ガスが人々に与える影響について多くの研究をし,いくらか前進してきた。
ある学者は,2009
年から2011 年までの期間,北京市近郊と市街地の一定の時期における大気中のPM2.5 の汚染レベルと特徴を比較し,更に,国際的に権威のある粒子状物質発生源解析方法(直交行列分解/UNMIX)を応用し,研究期間内において北京市の大気中に存在したPM2.5 の7 つの主要な汚染源を解析し特定した。
そこには交通による直接的な排出(12.0%),石炭による排出(22.0%),次硝酸塩/硫酸塩(30.2%,交通や石炭による排出から間接的に生じる),粉塵/土壌(12.4%),冶金による排出(0.4%),その他工業による排出(6.9%),32二次有機粒子状物質(9.9%,化石燃料の燃焼から間接的に生じる)が含まれる。
北京市近郊と市街地の大気中に含まれるPM2.5 の汚染源は異なることを研究結果は示しており,北京市近郊の大気中のPM2.5 の汚染源は次硝酸塩/硫酸塩と冶金による排出の比率が高いのに対し,市街地の大気中のPM2.5 の汚染源は交通の直接的排出と石炭による排出の比率が比較的高かった。
他の学者はCMB 法を用いて北京市街地と近郊のPM2.5 の発生源を解析した結果,北京市街地では自動車の排気ガスによる排出がPM2.5 に最も影響を与えており,次に石炭の燃焼,特に冬期における石炭の燃焼の影響は秋季よりも大きく,人為汚染源がPM2.5 に与える影響は非常に大きく,同時に土壌の粒子も一定の影響を与えているが,工業による排出がPM2.5 に与える影響は大きくなかった。
一部の学者は,北京市のPM2.5 の発生源には明らかに季節的特性があり,汚染源の相対的影響は季節によって大きく異なっており,例えば土壌粉塵は春季に比較的多いが夏季は少ないことを指摘している。

現在,多くの都市で微粒子物質の発生源の解析結果が不足している。中国
は地域が広大で各地区や都市の汚染状況が異なることから,例えば自動車の
台数やその種類,道路状況,交通管理や制限措置などの方面に差があり,学
者によってサンプル採取の方法や数量が異なることもあり,発生源の解析方
法なども異なっている。よって,一つの都市或いは一つの研究による発生源
解析も簡単に他の都市に応用することができず,政府が関連する政策を制定
し,自動車由来のPM2.5 を全面的に抑制する際に非常に大きな困難をもた
らしている。
個体曝露測量,呼吸速度,曝露時間を結合させる方法を採る学者もおり,
北京市を研究地点として公共バス,タクシー及び自転車という異なる移動方
法下における人体のPM2.5,一酸化炭素(CO)の曝露量を比較した学者も
いる。結果,タクシーに乗った場合のPM2.5 の曝露濃度は最も低い一方,
一酸化炭素の曝露濃度は最も高かった。自転車移動時の一酸化炭素の曝露濃
度は最も低かったが,自転車移動は中強度身体活動に属し,自転車に乗る人
間の呼吸速度は公共バスやタクシーに乗る人間よりも早く,また同距離を走
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行する時,自転車に乗る人間の曝露時間は更に長くなる。よって,呼吸速度
と曝露時間を考慮すれば,公共バスやタクシーに乗車する人間と比べ,自転
車移動の方式はPM2.5 と一酸化炭素に対する総曝露量は最も高くなるので
ある。上述の研究が明らかにするように,健康的で低炭素の移動方法を選択
できるかどうかは,大気の質の改善,特に交通に関係する汚染物質の濃度の
減少にかかっているのである。政府の関連部門は有効な措置を講じ,自動車
の排気ガスの排出をコントロールし,交通渋滞を緩和させなければならない。
公衆は通勤や通学時に個人で有効な対策を採るべきであり,例えば自転車に
乗る時にマスクを装着し,個人の交通汚染物質に対する曝露を減少させるべ
きである。
近年の交通がもたらす大気汚染は,既に都市の人々の呼吸,心臓血管・脳
血管などの系統の健康を脅かす重要な危険要素であることを大量の研究は
示している。中国の学者はpanel study(グループに分けた追跡調査)の研究
デザインを採用しており,オリンピック期間を北京市の空気の質を大きく改
善する契機として利用し,大気中の微粒子物質が高曝露者グループのHRV
(Heart Rate Variability)に与える影響を観察した。結果,大気中の微粒子物
質の曝露は研究対象のHRV を明らかに低下させる可能性があり,空気の質
の改善はこの種の影響を著しく軽減させる可能性があることを明らかにし
た。この研究は大気中の微粒子物質,特に交通に由来する空気汚染のコント
ロールが人々の心臓血管・脳血管の系統を改善する効果がある可能性を直接
示す証拠を初めて提供した。これ以外に,北京市近郊から市街地へ移動する
前後の一定の時期に大気中のPM2.5 に曝露した健康な青年グループを追跡
調査し,血液バイオマーカー,血圧,肺機能などの呼吸・心臓血管バイオマ
ーカーを繰り返し測定することを通して,比較的高い汚染水準下のPM2.5
及び30 余りの化学成分が人体の呼吸や心臓血管に与える短期的な影響を基
本的に解明した。そして上述の研究結果を基に,研究期間中の北京市の大気
中に含まれるPM2.5 の7 つの主要な汚染源を更に解析したが,そこには交
通による直接的な排出(12.0%),石炭による排出(22.0%),次硝酸塩/
硫酸塩(30.2%,交通や石炭による排出から間接的に生じる),粉塵/土壌
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(12.4%),冶金による排出(0.4%),その他工業による排出(6.9%),二
次有機粒子状物質(9.9%,化石燃料の燃焼から間接的に生じる)が含まれ
る。研究結果は同時に,北京市近郊と市街地の大気中に含まれるPM2.5 の
汚染物質の発生源は明らかに異なることを示しており,北京市近郊の大気中
に含まれるPM2.5 の発生源は次硝酸塩/硫酸塩と冶金による排出の比率が
比較的高く,市街地の大気中に含まれるPM2.5 の発生源は交通による直接
的な排出と石炭による排出の比率が比較的高かった。次硝酸塩/硫酸塩と粉
塵/土壌由来のPM2.5 は,炎症バイオマーカーレベルの上昇との関係が最
も強く,石炭による排出由来のPM2.5 は,血圧上昇との関連が最も強かっ
た。粉塵/土壌とその他工業による排出由来のPM2.5 は肺機能の低下との
関連が最も強かった。
上述の研究結果は大気中のPM2.5 と負の健康反応との関係を更に解明し
ただけでなく,中国が都市化の過程において注目すべき環境・健康リスクも
明示し,政府の関連部門が妥当性を有する有効な措置を講じて大気中の
PM2.5 による健康被害を減らすのに重要な科学的根拠を提供したのである。

国全体で纏まって調査するには地域間格差が大きい為に纏まれない苦しさが中国には有る様で、これだけ多くの人を一つの国として纏める事が無理なのかもしれません。

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