華南のPM2.5-38

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微小粒子状物質(PM2.5)に関するよくある質問(Q & A)1

Q. 微小粒子状物質(PM2.5)とは、どのようなものですか。 A. 微小粒子状物質(PM2.5)とは、大気中に浮遊する小さな粒子のうち、粒子の大きさが 2.5μm(1μm=1mm の千分の 1)以下の非常に小さな粒子のことです。その成分には、 炭素成分、硝酸塩、硫酸塩、アンモニウム塩のほか、ケイ素、ナトリウム、アルミニウ ムなどの無機元素などが含まれます。また、さまざまな粒径のものが含まれており、 地域や季節、気象条件などによって組成も変動します。

Q. 微小粒子状物質(PM2.5)は、どのようにして発生しますか。 A. 微小粒子状物質(PM2.5)には、物の燃焼などによって直接排出されるもの(一次生成) と、環境大気中での化学反応により生成されたもの(二次生成)とがあります。 一次生成粒子の発生源としては、ボイラーや焼却炉などばい煙を発生する施設、 コークス炉や鉱物堆積場など粉じん(細かいちり)を発生する施設、自動車、船舶、 航空機などのほか、土壌、海洋、火山など自然由来のものや越境汚染による影響もあり ます。また家庭内でも、喫煙や調理、ストーブなどから発生します。 二次生成粒子は、火力発電所、工場・事業所、自動車、船舶、航空機、家庭などの 燃料燃焼によって排出される硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)、燃料燃焼施設の ほかに溶剤・塗料の使用時や石油取扱施設からの蒸発、森林などから排出される揮発性 有機化合物(VOC)等のガス状物質が、大気中で光やオゾンと反応して生成されます。

Q. どのような健康影響がありますか。 A. 微小粒子状物質(PM2.5)は粒子の大きさが非常に小さい(髪の毛の太さの 30 分の 1) ため、肺の奥深くまで入りやすく、喘息や気管支炎などの呼吸器系疾患への影響のほか、 肺がんのリスクの上昇や循環器系への影響も懸念されています。

Q. どの程度の濃度になると健康影響が生じますか。 A. 微小粒子状物質(PM2.5)の環境基準(人の健康を保護する上で維持されることが望ま しい基準)として「1年平均値が 15μg/m3 以下であり、かつ、1日平均値が 35μg/m3 以下であること」と定められています。環境省が平成 25 年2月に設置した「微小粒子 状物質(PM2.5)に関する専門家会合」では、健康影響が出現する可能性が高くなると 予測される濃度水準として、注意喚起のための暫定的な指針となる値を1日平均値 70μg/m3 と定めています。但し、呼吸器系や循環器系の疾患のある者、小児や高齢者な どでは、個人差が大きいと考えられており、これより低い濃度でも健康影響が生じる可 能性は否定できないとされています。この暫定的な指針となる値については、今後新た な知見やデータの蓄積等を踏まえ、必要に応じて、見直しを行うこととしています。

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Q. 平成25 年1月の中国の大気汚染の際には、日本で濃度上昇がみられたのですか。 A. 日本国内では、西日本の広い地域で環境基準を超える濃度が一時的に観測されましたが、 全国の一般測定局における環境基準の超過率について、平成 25 年 1 月のデータを平成 24 年や平成23 年の同時期と比較すると、高い傾向は認められましたが、大きく上回る ものではありませんでした。なお、これまで取り組んできた大気汚染防止法に基づく工 場・事業場等のばい煙発生施設の規制や自動車排出ガス規制などにより、微小粒子状物 質(PM2.5)の年間の平均的な濃度は減少傾向にあります。

Q. 中国の大気汚染による日本への影響は、どの程度ですか。 A. 平成 25 年1月の日本における一時的な PM2.5 濃度の上昇については、西日本の広い 地域で環境基準(日平均値)を超える PM2.5 が観測されたこと、都市汚染の影響の 少ない九州西端の離島にある国立環境研究所の観測所でも粒子状物質の濃度上昇が 観測され、その成分に硫酸イオンが多く含まれていたこと、国立環境研究所の推計 (シミュレーション)結果によると北東アジアにおける広域的な PM2.5による大気汚染 の一部が日本にも及んでいること、などから総合的に判断すると、大陸からの越境大気 汚染の影響があったものと考えられます。一方、PM2.5 は通常でも我が国の大気中で 観測されており、濃度上昇は都市汚染による影響も同時にあったと考えられることから、 平成 25 年1月の事象は大陸からの越境汚染と都市汚染の影響が組み合わさっている 可能性が高いとされています。越境汚染による影響の程度は地域や期間によって異なる ため、その程度を定量的に明らかにするには詳細な解析が必要です。

Q. 季節によってPM2.5濃度は変動しますか。 A. 例年、冬季から春季にかけてはPM2.5濃度の変動が大きく、上昇する傾向がみられ、 夏季から秋季にかけては比較的安定した濃度が観測されています。

Q. 「暫定的な指針となる値」には、どのような意味がありますか。 A. 環境省が平成25 年2月に設置した「微小粒子状物質(PM2.5)に関する専門家会合」に おいて設定された暫定的な値であり、国内外の疫学研究結果等に基づいて注意喚起の ための目安として設定されたものです。

Q. 「暫定的な指針となる値」を超えた場合は、注意報や警報が発令されますか。 A. 専門家会合において、暫定的な指針となる値としての 1 日平均値 70μg/m3 に対応する 1 時間値 85μg/m3(5~7時の 1 時間値の平均値)、1 時間値 80μg/m3(5~12 時の 1 時間値の平均値)を超えた場合は、都道府県等が注意喚起を行うことを推奨して います。ただし、この値は光化学オキシダントの場合のような法令に基づく措置では ないので、注意報や警報は発令されません。

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